クリッピングマスクをした画像の書き出しに困っていませんか。アセットの書き出しパネルにそのままドラッグ&ドロップすると、マスクで隠れている範囲まで対象になってしまいます。
これを防ぐにはCCライブラリにドラッグ&ドロップして、画像を一度アートボードに戻す作業が必要です。この後にアセットの書き出しをすると選択した範囲で保存されます。
デザインカンプにある各データを書き出すときによく使う機能なので、デザイナーやお客さんからデザインデータが送られてきても対処できるようになりますよ。
画像をクリッピングマスク
クリッピングマスクされた画像を準備します。長方形ツールで任意のサイズの四角を作成。

画像と四角をすべて選択します。右クリックのメニューから、クリッピングマスクを作成。Cntl+7のショートカットでもOKです。

CCライブラリにドラッグ&ドロップ
CCライブラリにマスクをかけた画像をドラッグ&ドロップします。

CCライブラリに入れた画像をアートボードに戻します。これでアートボード内には2つの画像が配置されている状態になります。クリックしてバウンディングボックスを出すと、CCライブラリ後はマスクした画像の大きさだけバツで斜線が入ります。

アセットの書き出しにドラッグ&ドロップ
CCライブラリ後の画像をアセットの書き出しにドラッグ&ドロップします。青枠で選択さえていることを確認してください。

Webサイトで使うデータの場合は、基本的に「2倍」で書き出しにしてください。これは高解像度の端末に対応するための対応です。今回は初期設定のまま書き出します。
2倍で書き出す理由は、Retinaディスプレイに対応するためです。

保存場所を指定します。完了後、書き出した倍率のフォルダが作成されるので、クリッピングマスクしたサイズになっているか確認してください。

クリッピングマスクした画像を選択したサイズで書き出す方法をご紹介しました。
CCライブラリとアセットの書き出しは、初期のパネルには用意されていません。作業前にウィンドウメニューから表示するようにしてください。
この他にもCCライブラリを使って、データを共有することができます。今回のようにドラッグ&ドロップした画像が対象です。

作成したマイライブラリは、Creative Cloudとイラレで同期されるので、共有者のメールアドレスなどで招待すると閲覧、編集できるようになります。
チームでの作業に合わせて役立ててくださいね。