画像を拡大、縮小したときに気になる「劣化」。
常に目当てのサイズということは少ないので、データを伸縮する作業が何かと必要になります。
でも、細かい編集はしたくないもの。
Photoshopの「スマートオブジェクト」を使えば、何度もやり直しができて、ぼやけることもありません。
メニューから選ぶだけなので、2~3分で設定できます。
また、拡大、縮小作業が終わったあとに、設定を外すこともできます。
理由としては、一部編集機能が使えなくなるためです。問題なければ適用したままでOK。
画像をレイヤーに変更
Photoshopで画像を開き、レイヤーパネルの「背景」にある鍵マークをクリックします。

スマートオブジェクトに変換
レイヤーを右クリックし「スマートオブジェクトに変換」を選びます。
適用されていれば、サムネイル画像の右下にアイコンが追加されているはずです。

画像を拡大・縮小
「移動ツール」を選び、画像の端をクリックしたままスライドしてください。
任意のサイズで離し、拡大、縮小完了です。

ただし、プロパティパネルでは、数値入力による拡大、縮小ができません。
これは「スマートオブジェクト」が適用されているためで、縦横比を保持することが目的です。

レイヤーをラスタライズ(スマートオブジェクト解除)
スマートオブジェクトを解除するには、まずレイヤーを右クリック。
メニューの中から「レイヤーをラスタライズ」を選びます。サムネイル画像のアイコンが消えました。

解除された状態でプロパティパネルを見ると「W」「H」が入力できるようになっています。
この状態で拡大、縮小を繰り返すと画像が劣化する原因になるので、注意してください。

「スマートオブジェクト」は画像の劣化を防いでくれる上、クリックひとつで設定できる優秀な機能です。
サイト制作時には、いつもお世話になっています。
この機能は元データの状態に依存しますが、目で見て違和感のない解像度であれば問題ありません。
「スマートオブジェクト」を適用するか、一時的に外すか、他の編集作業に合わせて随時調整してくださいね。