WordPressに画像やテーマをアップロードするときにこのような表示が出てしまったことはありませんか?
「アップロードしたファイルはphp.iniで定義されたupload_max_filesizeを超過しています」
これは「アップロードサイズが規定を超えていますよ」という警告文です。でも使いたい画像を編集するのは面倒。外部からダウンロードしたテーマは圧縮済み・・・何を変更したらいいのか困りますよね。
そこで、php.iniの定義を変更してアップロードサイズを上げましょう!上限を引き上げることで、今後大きなファイルを扱うときに安心ですし、後から数値を変更できるので加減がわからない場合も大丈夫ですよ。
目次
警告文を確認する
以下の画面が出ている方は、この先の手順で解決できます。今回の状況としては約4MBのテーマをXAMPPにアップロードした際に起きた現象です。

php.iniのアップロードサイズを変更する 【XAMPP編】
XAMPPの管理画面からExplorerをクリックします。

XAMPPが保存されている場所が開くので、「php」フォルダをクリックします。

「php.ini」ファイルをエディタで開きます。

839行目あたりに「upload_max_filesize」と記載があるので、数値を変更します。今回は100M(メガ)として、更新して保存してください。
; Maximum allowed size for uploaded files. ; http://php.net/upload-max-filesize upload_max_filesize=100M
ファイルに変更を加えたので、起動中のApacheとMySQLを「stop」します。改めて「start」で再起動すると、変更後の内容が反映されているはずです。

無事にテーマがインストールされました!

php.iniのアップロードサイズを変更する 【レンタルサーバー編】
レンタルサーバーの場合は、サーバー管理会社によって画面操作が変わってきます。こちらではエックスサーバーを使って数値を変更していきます。
まずはサーバーパネルにログインします。

つづいて「php.ini設定」をクリックします。

ドメイン選択画面になるので、アップロードサイズを変更したいドメインを選択します。

「upload_max_filesize」の数値を変更します。完了後、右下のボタンから確認画面へ進み、問題なければ変更するを押してください。

その他の上限枠について
max_execution_time
こちらはタイムアウトの時間です。処理時間が指定の数値を超えると強制的に処理を停止します。
スクリプトがパーサにより強制終了されるまでに許容される最大の 時間を秒単位で指定します。この命令は、いい加減に書かれた スクリプトがサーバーの負荷を上げることを防止するのに役立ちます。 デフォルトでは、30 に設定されています。
実行時設定 ― https://www.php.net/manual/ja/info.configuration.php
max_input_time
スクリプトが POST、GET などの入力を パースする最大の時間を、秒単位で指定します。 これは、サーバー側で PHP が起動してからスクリプトの実行を開始するまでの時間です。
実行時設定 ― https://www.php.net/manual/ja/info.configuration.php
memory_limit
こちらは使用したいメモリの上限を変更する際に使います。-1と入力すると無制限の状態になります。
post_max_size
こちらは送信できるデータのサイズを変更する際に使います。「upload_max_filesize」が1ファイルのサイズ上限であるのに対して「post_max_size」は1回のアップロードファイルのサイズ上限になります。
upload_max_filesizeの上限をphp.iniで変更する方法を2種類ご紹介しました。
数値の設定方法は、この他にも「htaccess」や「functions.php(Wordpressを使う場合) 」に記述する方法があります。基本的には「管理画面>php.ini>htaccess>functions.php」と考えてOKです。使用するサーバーにより優先順位、編集できるファイルは変わります。
構成設定用のファイルであればあるほど影響範囲が広くなるので、バックアップを取るなどして作業を行ってくださいね。
「post_max_size」が小さい場合は、「upload_max_filesize」を調整してもアップロードできないことがあるのでご注意ください。反対も同じです。