自分や関係者のアクセスを確実に除外するなら、アナリティクスを使うのがおすすめ。
IPアドレスを指定して有効化すれば、特定のIPを「計測しない」ので、都度フィルターをかけて取り除く手間がありません。
反対に、後からデータが必要になっても、計測しなかった分だけは取り戻すことができない点に注意。
IPの除外方法は大きく分けて2つあり、今後のデータの扱いによって作業が違います。今回は、1のケースを前提に進めます。
- データを計測しない(あとでデータ使用不可)
- データを計測するが、条件で絞る(あとでデータ使用可能)
どちらか分からない、もっと手軽に取り入れたいというときは、以下方法をお試しください。
はじめに
Googleアナリティクス4(GA4)の設定は、前もって済ませておいてください。
データストリームを選択
GA4の左下にある「管理」を開き、プロパティから「データストリーム」を選択。

一覧から対象のサイトを選んだら、ウェブストリームの詳細から「タグ設定を行う」。

内部トラフィックの定義
「設定」項目の横にある「すべてを表示」をクリックし、その中から「内部トラフィックの定義」を選択。

内部トラフィックルールを新しく「作成」します。

除外する「ルール名」を入力し、IPアドレスのマッチタイプは「IPアドレスが次と等しい」を、値には「IPアドレス」を設定。

IPアドレスは、IPv4、IPv6のどちらを入力してもOK。
データフィルタを設定
内部トラフィックの定義で登録したものを適用していきます。
GA4のプロパティから「データ設定」>「データフィルタ」と選択。

新しく「フィルタを作成」。

フィルタの種類から「内部トラフィック」を選択。

フィルタの詳細では「データフィルタ名」を入力し、「フィルタオペレーション」が除外であることを確認します。

フィルタの状態を「テスト」にして一旦作成を終えてください。

テストのままなら、計測しながらも、指定したIPデータを条件で除外できます。
登録したフィルタを確認
GA4のリアルタイムレポートにある「比較対象を追加」から「比較の作成」を行います。
ディメンションを「テストデータのフィルタ名」、つづいて表示されるディメンションの値を「データフィルタ名」に設定。

除外したIPで対象サイトにアクセスし、レポートで「すべてのユーザー」と比較します。
実際にカウントされていないことが確認できたらデータ設定に戻り、フィルタの状態を有効化。

有効化すると、計測はせず、指定したIPデータを元から除外するようになります。
おわりに
動的IPアドレスは、一定期間でIPアドレスが変わります。その場合は、変更に合わせて設定を見直してください。
一時的な除外であれば問題ありませんが、変わるタイミングはまちまちなので、気づいたら計測されていた!なんてことも。
少しでもミスを減らすなら、オプトアウトアドオンを入れて併用するのが安全且つ手軽な方法。
もし、根本的に解決するなら、固定IPアドレスを導入の上、除外する方法が最も確実です。
こちらなら様々なデバイス、環境でのアクセスに対応できますよ。