CMSサイトの構築には「動的生成」と「静的生成」の2つのタイプがあります。「Movable Type」は主に後者の特徴により、HTMLファイルを作成できる点で評価されています。
サーバーで読み込む必要がないため、サーバーに負担をかけることなく素早くサイトやページが生成され、見られるようになります。階層の深いサイトでは特に効果的です。
反対に「WordPress」は「動的生成」タイプで、PHPファイルにより構成されています。

例えば、入力フォームに未入力箇所があれば進めないなど、人や行動に応じて適切なファイルを読み込んで、内容が変わります。
この時、サーバーからの応答を待つため、タイムラグが発生し、遅く感じることがあります。
「Movable Type」は、サーバーの負担軽減やブラウザの表示速度を考慮する場合に有効です。今回は「ソフトウェア版 無料トライアル」を使ったインストール、設置をしていきます。
はじめに
サーバーやドメインを用意して運用する方は、こちらの記事をご覧ください。
Movable Typeをダウンロード
Movable Typeの公式ページにアクセスし、「ソフトウェア版 無料トライアル」から「お申込みフォーム」に進みます。

申込完了後に届くメールのリンクからデータをダウンロードします。

データベースを作成
サイトのデータを保管するためのデータベースを用意します。サーバーのMySQL設定もしくはphpMyAdminなどからデータベースを作成してください。

「MySQLユーザ追加」などでユーザーを追加します。

「MySQL一覧」から「アクセス権所有ユーザ」として追加します。

ダウンロードデータを転送
先ほどダウンロードしたデータを展開し、全てサーバーに転送します。

FileZillaなどのFTPソフトを使って転送してください。
転送完了後、ルート直下にあるCGIファイルのパーミッションを変更します。

該当の全てのファイルを選択し、右クリックします。「パーミッションの変更」を選択。

属性値を「700」に変更し「OK」で閉じます。

初期画面を開く
アドレスバーに「http(s)://サイトURL/mt/mt.cgi」と入れると、インストール画面が開きます。

次へをクリックします。

データベースの種類を選びます。ここでは推奨の「MySQL」を選択。

「データベースサーバ」「データベース名」「ユーザー名」「パスワード」の4項目を入力します。

データベースサーバは「MySQL設定」などにある「ホスト名」を指定します。
接続テストが完了したので次へ進みます。

システムメールアドレスを入力します。メール送信プログラムは必須ではないので飛ばしてOKです。

構成ファイル完了の旨が表示されます。次へをクリック。

アカウントを作成します。「ユーザー名」「表示名」「電子メール」「使用言語」「パスワード」「パスワード確認」の6項目を入力します。

インストールが完了したら「Movable Typeにサインイン」します。

これで「Movable Type」のインストールとサーバーへの設置は完了です。「WordPress」を使っている方は、流れがほとんど同じことに気づいたかもしれませんね。
どちらもサーバーにデータベースを作り、ダウンロードデータを設置していきます。唯一の違いは「パーミッション」の設定ですね。「Movable Type」では、属性値を「700」に変更せずにアクセスするとエラー画面が開きます。
中規模~大規模向けの階層が深いサイトを作るときは、表示速度の改善やサーバーの負担軽減を考えて「Mobavle Type」を選択肢の一つに加えると幅が広がりますよ!
静的なサイトやページは人や行動に関わらず同じページが表示されます。