「簡単インストール」というレンタルサーバーの機能を使えば、誰でもラクに「WordPress」が設置できます。
少し困るのは、クライアントのサーバーを扱うとき。
サーバーによって設置手順や画面操作が違うため、ツールを使ったのに逆に時間がかかってしまった・・・なんてことも。
環境に左右されず、安定した方法を身につけるなら、手動でのインストールがおすすめです。
何がどれくらい違うのかというと、いつもはワンクリックで済むところが、
- 公式からデータ一式をダウンロード
- データ一式を解凍してアップロード(順不同)
- サーバーにデータベースを作成(順不同)
- インストールページで必要事項を入力
- アドレスバーにURLを入れてログイン
と、大きく分けても、5つのステップが必要ということ。
でも、気後れする必要はありません!
HTMLサイトを作るときにはない、③と④の工程が分かれば、あとは普段のデバイス操作と同じ。検索したり、アプリを入れるようなイメージです。
慣れれば10分くらい、初回なら20分くらいでできますよ!
はじめに
用意するのは、まず、FTPクライアントソフト。
WordPressデータ一式を、サーバーにアップロードするために使います。
つづいて、任意のレンタルサーバー。WordPressが利用できるプランを選んでください。
レンタルサーバー会社 | プラン※WPあり |
---|---|
ロリポップ | 440円~(1ヶ月~) |
さくらのレンタルサーバー | 524円~(1ヶ月~) |
エックスサーバー | 1,320円~(3ヶ月~) |
もし、レンタルサーバーが用意できない場合は、XAMPPなどの仮想環境でもOK。
一般公開はできませんが、本番に近い環境で操作できます。
WordPressとは
今後に向けて「WordPress」がどのようなものか、インストール前に確認します。
ザックリにはなりますが、以下概要です。
WordPress(ワードプレス)は、オープンソースのブログソフトウェアである。PHPで開発されており、データベース管理システムとしてMySQLを利用している(後述のプラグインよりSQLiteでの使用も可能)。単なるブログではなくコンテンツ管理システム (CMS) としてもしばしば利用されている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
もう少し分かりやすく言い換えると、
- 「WordPress」はブログを作成できるソフトで、PHP(言語)で開発
- 登録された情報を管理しているデータベースは、MySQL(言語)を使用
- 管理画面からページを作成、更新する管理システムとしても利用されている
という説明になります。
「WordPress」は「CMS」の中でも世界トップシェアと言われ、「Joomla」「Drupal」と続くものの、数パーセントにとどまります。

それだけ誰もが使いやすく、日々最先端の技術で開発が行われている人気のツールなのです。
WordPressをダウンロード
では、さっそくダウンロードスタート!
WordPress公式サイトにアクセスし、データをダウンロードします。

ダウンロード完了後、圧縮ファイルを展開。
└─wordpress ├─wp-admin ├─wp-content └─wp-includes
フォルダ名は任意ですが、一般的な「wp」とリネームします。
└─wp ├─wp-admin ├─wp-content └─wp-includes
データをアップロード
FTPソフトを使って、サーバーに全データをアップロードします。

アップロード先は、初期ドメインのディレクトリを想定していますが、独自ドメイン※があれば、そちらでもOK。
初期ドメインについては、サーバー契約時のメールなどをご確認ください。
※サイトの表示には、DNS設定(サーバーとドメインの連携)が必要です。
データベースを作成
サーバーにログインし、「phpMyAdmin」などでデータベースにアクセス。
データベースを「新規作成」してください。

データベースの作成方法は、レンタルサーバーにより異なります。
「データベース名」は任意の名前に、「照合順序」を「utf8_general_ci」にします。

サーバー側の対応はここまで。
サーバー情報を設定
ここからは、データベースとの連携作業に入ります。
ブラウザを起動し、アドレスバーにサイトURLを入れてください。
// ドメインに/wpを追記したもの http://sample.com/wp
画面が開いたら「さあ、始めましょう!」をクリック。

「データベース名」は先ほど用意したものを入力。
「ユーザー名」から「ホスト名」までは、サーバー契約時のメールなどをご確認ください。

「テーブル接頭辞」は任意で変更し、そのまま送信ボタンをクリック。

下記画面が表示されたら「インストール実行」をクリック。

入力内容にミスがあると、データベース選択不可と表示されます。
サイト情報を設定
ここからは、基本情報の入力になります。
「サイトのタイトル」から「メールアドレス」までを入力してください。

つづいて「検索エンジンでの表示」にチェック。

チェックがないと、開発中のサイトがインターネット上で閲覧できる状態になります。
サイト完成後にチェックを外すようにしましょう。
サイトにログイン
設定が終わると下記画面が表示されるので、ログインをクリック。

こちらがログイン画面です。ユーザー名(もしくはメールアドレス)、パスワードを入力します。

おわりに
設定したログイン情報で、管理画面が開いたら作業完了です。
難しいのはサーバーとの連携作業。
慣れてしまえば、簡単じゃん!と思えますが、最初は情報がどこに書かれているかを探すだけで一苦労・・・。
「はてなブログ」や「アメブロ」と違い、サーバーを自分で用意するところもハードルを上げています。
反面、自由度、オリジナル性は抜群。
広告で収益化できるとまた違った楽しみ方ができますよ。
はじめはコンテンツに集中して、慣れてきたら見た目をカスタマイズする、など中長期的にサイトを育ててみてください。